勝負の神様

      2018/09/20

こんばんは❗

カズです!

2日連続学院の話になるんだけど、

これは書こうと思っていた話。

9月16日の選手権3回戦。

商大堺にPK戦で破れ敗退。

ジャイアントキリングをされてしまった。

呆気なく3回戦で姿を消すことに。

そのPK戦で唯一外したのが2年生の力也。

もちろん彼には責任はない。

指名したこっち側、スタッフの責任。

ですが、3年生最後の大会で2年生が外して負けることって本人にとっては本当に苦しいこと。

周りからは学院が3回戦で負けるなんて。

誰が外したの?

そんな声も聞こえてきた。

彼はその日は顔を上げることができなかった。

その罪悪感は相当なものだと思う。

力也は誰もが認めるサッカー小僧。

本当に努力家で人間的にも素晴らしい選手。

俺も認めるぐらいサッカーに懸けている。

選手権が終わってから、立ち直って走り出していた。

10月7日のプリンスリーグ参入戦。

先制ゴールを決めたのは力也だった。

公式戦でゴールを決めたこともない、

ボランチのクラッシャータイプなので、正直シュートセンスのかけらもない。笑

監督からはシュートを打つなって言う名言のコーチングがでることも。苦笑

今までに見たことのないミドルシュートを決めた。

力也が雄叫びを上げながらベンチに走ってくる姿を見て涙。

やっぱりサッカーの神様は見ているんだよね。

俺も良くユースの時に友さんに言われた言葉がある。

サッカーの神様は頑張っている奴にしか試練を与えない。

本当にその通りだと思う。

彼自身が苦しみと向き合ったからこそだと思う。

そしてもうひとつ感動したこと。

力也が点を決めた時、横を見たら2年生の同級生たちが泣きながら喜んでいたこと。

力也の苦しみを共に共有していたんだと思う。

そして外した本人だけではなく、2年生も責任を感じていた。

こういう魂のある選手がいる限り学院高校は進化し続けられると確信した。

泣きながら抱き合っていたのが、GKの陸空。

今年1年、めちゃめちゃ厳しいことを言われながらも人間的に成長したんだなぁと。

こういう姿が本当の『心』だと思う。

高校生は思春期でダサいとか暑苦しいとか思うのもわかる。

けれど、こういう熱い気持ちを持った人が上に行くんだと思う。

そして参入戦のPKを最後に外したのが2年生の健太。

健太も力也と同じ。

このことにもきっと意味がある。

昨日も書いたけれど、全てのことに意味がある。

そして3年生。

大事な2試合を2年生が外して負けている。

普通なら怒るよね。

でも、この子達はそんな心がない人間じゃない。

最後まで、二人に声をかけていた。

LINEでメッセージも送っていたみたい。

僕が最後に胴上げしてもらったあとに、

外した健太を胴上げしていた。

参入戦後に恥ずかしながらも号泣してしまった。

1年間のことを思い出したらおさえきれなかった。

俺だけではなく監督も周りの大人も。

大の大人たちが号泣できる仕事ってなんなんだろ。

こんなにも熱くなれることって本当に幸せな時間を過ごせているんだなと改めて思うことができた。

やりがいのある仕事ができていることに感謝したい。

『勝負の神様は細部に宿る』

昨年、FC大阪のサポーターが横断幕を出しているのを見て良い言葉だと思っていて、

調べたら日本代表の岡田監督の言葉でした。

今年は本当に素晴らしいチームだった。

だけど、来年はもっと良いチームにならないといけない。

新チームが23日からスタートする。

そこに向けて良い準備をしないとね。

隙を作らない。

細かいことにもこだわっていく。

その積み重ねが勝負の神様は見ているんだと思う。

もっともっと勉強していかないとね。

学院の2017シーズンの話はこれにて修了。

アミティエ、広陵と結果を出して自分の2017シーズン終わりたいと思います。

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